2014年1月16日木曜日

寄り添う仕事

NHKのプロフェッショナルという番組はいつも録画して お昼ごはんを食べながら見ています・・が食事を中断して涙しながら見たのが1月の初めの「義肢装具師・林伸太郎」の回。
身体のパーツを事故や病気で失った人に その人の身体の特徴をリアルに再現して義肢を作る林さん。そのこだわりと情熱は半端なく、少しの微差にも妥協がない。
注文主がOKを出しても 交通費を自分が被ってでも「その時出来るベストを渡す」という信念は曲げない。

彼はモノづくりが好きだった少年時代から一直線に義肢装具士になったわけではない。高校を卒業しても進む道が決まらず 様々なアルバイトを重ねてきた。
この仕事に出会ったのも 本屋さんで手に取った義肢装具士の資格ガイドによるものだったという。それからは 研鑽を重ね 大手のメーカーに就職するも自分の目指す「モノではない、人生の伴走者」であるオーダーメイドの義肢を作るべく独立開業した。
私も去年、中指が人工関節の女性の依頼で、特別な仕掛けの指環を作らせて頂いた。いままでのマニュアルにない物をつくる難しさ、そして喜んで頂けたときの嬉しさを少し体験した。
林さんほどの人でも、余りにも難しい依頼に納品の日に逃げた事があるくらい毎日プレッシャーと戦っている。
晩酌をするのが唯一の愉しみという林さんを理解ある奥様がしっかり支えているのだが、画面からも 心底 大変な仕事だということが伝わってきた。

林さんは なぜそこまで真摯にその仕事に打ち込めるのか。
人は 色んな理由で仕事をするけれども 時々、神がその人に役割を与えたのだな、と思う仕事ぶりの人が存在する。でも、才能を育てる才能や、その才能を支える人の存在など、いろんな要素が満たされて一つの仕事が完成する。
もちろん、気楽に生きることも 我儘に生きることも 人それぞれ。
でも、林さんの「今日の自分を乗り越えていくのがプロフェッショナル」という言葉に感動して涙ぐむ私は 自分に与えられた何かを形にしたい、出来れば誰かの人生に寄り添う仕事をしたいと願っている一人なのだと実感した。

2014年1月5日日曜日

新しい春に

音楽を奏でるひと/沢田英男
新しい春がきました。
子供の頃 まだまだ寒いのになんで新春?と思いましたが、やっとその感じが掴めるようになってきました。
木の葉がすっかり落ちたあとの 樹の梢、その美しさをしみじみと感じ 枝先に膨らんだ若芽を見ると 次に来る季節の準備をしている自然の営みに圧倒されます。

今年は雪景色はまだ見ていないのですが、雪をたわわに乗せた枝に若芽の膨らみを見ると 強靭な美しさを感じます。

今年はいくつか進行している計画があります。
作品も展示会という形で発表できたらと思っています。
 

今年は制作に そして音楽を聴く年にしたいなぁ・・
去年は生演奏を2回しか聴いていない 少し寂しい年でしたので。
音楽を聴くこと、演奏することの喜びを取り入れて さらなるパワーアップに繋げたいと思う新年です。