2014年2月24日月曜日

春の港町へ

ソチ五輪も終わり、いよいよ春到来という陽射しですね。
まだまだ私の住む大津市は寒いのですがだんだん湖の色が変わってきました。
春はエメラルドグリーンがかった そしてすこし煙ったような水の色になります。

昨日はBOCCAのジュエリーを扱ってくださっている神戸のaliさんに出向きました。
うららかな陽射しの神戸、外にでる人も多く賑やかな休日でした。
JRで私の住む大津から京都ー大阪ー神戸とは1本の電車で行けて変わりゆく車窓を楽しめる距離なのですが、寒い→ほんわか→暖かいと短い時間にかなり様子が変化します。咲いている花木も大津と神戸では全然違うのには驚きです。
神戸は三ノ宮・元町で降りるのですが、このまま垂水まで行って砂浜でゆっくりしたい~~!という誘惑にかられます。(電車で15分くらいの距離なので可能なのですが。)

aliさんでは 若い男性が 北欧の椅子みたいなスツールとLPジャケットを立てるbookendをお買い上げになり、夕食の白菜と共に颯早と帰って行かれた場面に遭遇しました。まさに生活に息づくアンティークとの付き合い方です。
また、boccaの真珠のペンダントをお買い上げくださった方と偶然お会いできました。自由な気持ちの良いファッションスタイルをお持ちの女性が大切に着けてくださっていて、とても嬉しく思いました。

いつもaliさんに伺うと感じることは、こちらに集まる品は皆、それぞれに愛嬌のある強い個性があり、しかし良い意味での角がないということ。その雰囲気はオーナーさんお二人の センスとお人柄なのだなと思います。
昨日も汽笛が聞こえるこのお店で、心くすぐる品を見つけました。
5cmくらいの肉厚の鉄でできたカラビナのような金属、かわいいバックルの模様がついているベルトを模した古い知恵の輪の一つです。
しっとりした肌合いの指にまとわりつく感触、楕円の穴に指を通すとクルクルと沿わせてもてあそぶ楽しさ、さすがは知恵の輪、なんだか良い考えが浮かんできそうですw
 aliさんは余りメディアにはお出にならないのですが、関東のスタイリストの方も足繁く通われるこのお店、みんな自分だけの隠れ家気分なのかもしれません。
そして、お店の方とのお話しが楽しくてゆっくりした時間を過ごしたり、そこで出会ったお客さん同士、お話しが弾んだり・・またたく間に時間が過ぎてゆきます。
cafeスペースもあり、たっぷりと美味しいココアやコーヒーも頂けます。

ぜひ、ゆるりとした春の港町、神戸・栄町にお出かけください。その際にはaliさんに是非お立ち寄りくださいね。

                

2014年2月10日月曜日

アスリートのジュエリー

ソチオリンピック 開幕しましたね。
スポーツの祭典は 一瞬一瞬にかけるアスリート達の姿や、色んな国のお国柄が出て いつも睡眠不足になりながらも楽しんでいます。

この頃のスポーツ選手はとてもお洒落です。カッコいいです。
髪形、服装、そしてジュエリーに至るまで 個性的でかつ本人も心地良いのだろうな、と思わせるこだわりが見られます。

注目はフィギュアスケート。
トリノ五輪で荒川静香さんが金メダルを獲ったとき、彼女が身に着けていた ダイヤモンドが三つ揺れるピアスが流行りました。清楚に揺れる上質のダイヤモンド、彼女にも演技にもぴったりでした。
安藤美姫さんはかつて お父さんの形見のリングを鎖に通してペンダントにしていました。
今回の選手の中では 鈴木明子さんが一番のジュエリー好きと見受けました。
ショート、フリー、インタビューやその他のシーンでも ネックレス ピアス 指輪が光ります。さすがは大人の女性、真央さんや佳菜子さんにはない女性らしい一面を見るような気がします。特に印象的なのが鈴木選手のピンキーリング。手の表情に煌めきを与えています。
海外選手は皆 堂に入った身に着け方です。ロシアのプルシェンコ選手、かなりボリュームのあるペンダントです。彼はタトゥーも沢山入っているので 身体を装飾することに於いて 独自の感性がある方なのだと見受けられます。スケート技術の凄さは勿論のこと、アクの強さ、独自の世界観でフィギュア界の皇帝として君臨してきた彼にぴったりのペンダントです。(ハイネックの衣装が多いためネックインしているので ペンダントは競技中に飛び出して フィニッシュで見れる感じでしょうか)

外国では幼い頃から年齢に合ったジュエリーを身に着ける習慣があります。アクセサリーではなく 本物のスタンダードに身に着ける装身具としてのジュエリー。
若い肌には金属の持つシンプルな光と小粒真珠のような清楚なものを。極小さな誕生石や代々受け継がれてきたアンティークの指環など。
海外の選手は若くても 衣装ではない個人的なジュエリーを身に着けているのを見ると 文化的な奥行きを感じて楽しめます。

さて、これから個人戦ですね。もうワクワクして眠れません。演技に心酔しつつ
ジュエリーにも注目すると、選手のパーソナルな部分を感じ取れるかもしれません。

                       
皇帝のペンダント じっくり見てみたいw

          
羽生くんは若者らしいペンダントw

2014年2月2日日曜日

誕生日の石

2月が始まりました。
誕生石というのは みんな割と馴染みのあるもので 自分の誕生石は知っているひとが多いのではないでしょうか?
2月はアメジスト。紫水晶として日本やアジアでも産出される石。
和服にも似合いますよね。
アメジスト×ターコイズ×ゴールドの組み合わせは1920年代に流行った オリエンタルなファッションによく似合うフラッパーの雰囲気。
泡のようなシードパールとの組み合わせも 甘さと大人っぽさが同居して素敵。
色んなキーワードを合わせ持つアメジストは 表情豊かな石ですね。

誕生石というのは 一部旧約聖書の中からのいわれがあるそうですが、ユダヤ人宝石商が月ごとの石を決めて12石を持ってもらおうと考えたのだとか。
なかなか12個の宝石を持つことが出来ないため、せめて自分の生まれ月の石を持つことが誕生石の始まりだそうです。
それが 国ごとに特産の石などを加えているのが 現在の誕生石。日本では珊瑚や翡翠などがそれにあたります。

誕生石と似たものに 365日の誕生日石も存在するのを知りました。
(だれが決めたのでしょうかね・・・)
今日 2月2日は「ドロップパール」
フェルメールの「青いターバンの少女」が身に着けている 大粒の滴型の天然パールです。当時の真珠は今よりもずっと価値が高く、しかもあの大きさは特権階級の証。
映画「真珠の耳飾りの少女」では スカーレット・ヨハンソン演じる女中がフェルメールのモデルとなるのですが、奥方の真珠の耳飾りをピアッシングする場面、なんともゾクゾクする官能的な光景でした。
ドロップパールが脚光を浴びるあのシーン、そしてフェルメールの絵画がそのまま再現されているあの映画を時々DVDで観ながら過ごす午後・・・静かな至福の時間です。

                
熟れた果実のようですね、ドロップパール