2015年12月31日木曜日

新年にむけて。

今年は私の周りの人が人生の大きな山を越える時期で、それにがっつり関わる一年でした。
家族をサポートする立場である以上、その苦楽を共にすることは当然のこと。そして、もし私に それらの人を支える力があるならば それは喜ばしいことだと思います。いつか、人に心配される時代が来るのですから、今はたとえそれが大変であっても喜ばなくては・・と思うのです。

私が支える立場になって気になるようになったのはフィギュアスケートのコーチの姿。緊張漲るリンクサイドでまさに今、銀板の中央に滑り出す選手を見送るコーチたちは、きっと一番有効な言葉や態度で選手に接しているはず。
一体、どんな言葉をかけているのだろう。笑顔?リラックスムード?喝?
その人と関わるなかで得た全ての情報を総動員して 最善の選択をしているはず。これは本当に難しいし、一緒に緊張して沈没しないだけの人間の器の大きさが必要なのでしょうね。

人間の器といえは、この秋に東京庭園美術館で開催されたドイツの現代ジュエリーの巨匠、オットー・クンツリの展覧会ではまさに器の大きさを感じました。
既成概念にとらわれない、人が装うということに果敢に挑戦し続けてきた姿に爽快さを感じ「ぐちゃぐちゃ考えすぎずに作ればいいじゃん・・!」と励まされました。
考えることは大切、試行錯誤は必要、でもそれは純粋に作品に対して、または自分の美の女神に対して有効であって、その他の要らない要素に知らず知らず振り回されていたことに気づきました。
来る2016年も自分の中から生まれ出る形に真摯に向き合い、そして自分でもウキウキするような仕事をしていきたいと思います。

皆様におきましても 良き一年となりますように!