2019年11月29日金曜日

「一粒のクリスマス」BOCCA at porto ponpone hayama 閉会御礼

2019年11月22日~25日まで開催されていました「一粒のクリスマス」無事閉会いたしました。
関東では3年前の銀座展からの2度目となり、再会できたお客様もいらして
大変嬉しく思いました。また、初めてお越しくださったお客様、SNSで応援して下さった方々に心より御礼申し上げます。そして企画して下さったporto ponponeさん、葉山店のスタッフの方々に厚く感謝申し上げます。

初日、二日目は気温が10度に満たない冷たい雨、3日、最終日は晴れ間も覗く天候と最高気温20度という、たった4日の間にクルクル変わる目まぐるしいお天気なのは、いかにも海辺の感じがしました。
このような気候の中、庭にサーフボードが立てかけてある家が多い葉山という町は、気候などに一喜一憂することなく、あたかも波乗りをするかのような自然体で暮らす人々の気配を感じさせ、私の価値観に新たな一片が加えられました。

私が葉山に惹かれて通いだしたのは5年前の夏。
京都発の早朝の新幹線の中から鏡のように光る熱海の海が見えた時、東京行きを下車して新横浜から逗子に向かいました。

どこかで聞いた「一色海岸」という言葉だけを頼りに、見知らぬ街の海沿いを行くバスに揺られているとき、不思議とどこか私の慣れ親しんだ空気と同質のものを感じ、ここは何らかの縁がある土地に違いない・・という直感はそれから5年の月日を経て、西荻窪にあるbottega(アトリエと店舗が一緒になった店)porto ponponeさんへと繋がり、porto ponpone さんがギャラリー付きの二号店を葉山に出店するという流れになっていきます。

波長が合う、という感覚は侮れないと思っています。
BOCCAのSNSのアイコンやtwitterの何気ない呟きも、きっとそこで何かを感じた人が
記憶のどこかでその人のパーソナリティーと共鳴してくださるのでしょう。

新しい事に、手放しでついていけないタイプの私ですが、遠い町の人と好きな感覚で繋がれるこの時代は、やはり素晴らしいと感じます。

BOCCAのジュエリーは、古代からのエッセンスを受け継いだAnticoというシリーズの他、
古文書が入っていたり枝珊瑚があしらわれたり、果実のような色味の南洋真珠を使ったり、抽象形も具象形もあります。

バリエーションはそれぞれですが、共通するのは「洗練された素朴さを纏う普遍的なジュエリー」。素材の味を最大に引き出す素朴なイタリア料理のような味わい、駆け引きやコケットリーのためのジュエリーではなく、自分が心地よいと慈しめるジュエリー・・そんなBOCCAと「どこかの港町に住む人の上質な日常着」をコンセプトとしたporto ponponeさんの洋服づくりは葉山という土地とも相性がよく、心地よい展示となりました。

また、次回へと続く展示となりましたことに感謝申し上げます。