2013年12月18日水曜日

指にはめる環について

  
 
 
 人が装身具を身に着けていた歴史は長く 指環の起源も紀元前400年代といわれています。2500年近く、指に環をはめるということに人は様々な意味を込めてきました。身分を表す為に、約束の証、暗号として、思い出として、美しい手をより美しく見せるために、年老いた手に輝きを与えるために、お守りとして、不穏な時代では いざという時に自害できるように毒薬を仕込んだりも。
指という 始終動かして細かな作業をする部分に 本来ならば環は不便なはず。
それにも関わらず 人は指環を愛用し続ける。
指と環の関係は 人間が装身具を身に着ける行為が いかにも人間らしい感性に基づいているのかを現しているように思えるのです。

指環が装身具の中で 一番自分に見えやすいという事も 愛され続けている一因だと思います。指環を見て恋人やパートナーを思ったり、今の自分の心の支えになる指環を人生の節目で選んだり。私は ピアスやネックレスは装いによって変えるけれども、指環はある時期の自分の象徴として24時間、それこそ肌身離さず身に着けています。

1400年代の肖像画を見ていると、服装だけでなくジュエリーのデザインや身に着け方に 今とは違う斬新さや自由を感じ、このエッセンスを現代にも採り入れたいと思いました。
特に指環。
小指、親指、指先など 個性豊かな着け方で、今まで定位置とされてきた場所以外にもこんなに指環の可能性があったのかと驚きました。
そして、肖像画を真似てはめてみると なんとも危うい美しさが。
しかし、危ういのは美しさだけでなく、指先に着けると実際に落としてしまう危険性もあります。ある程度の軽さと強さを実現しつつ冒険もできる、そんな指環が欲しいという思いから生まれたシリーズが "MANO"です。

24時間、常に身に着けているためには 着け心地の良さが不可欠です。
余りにも重い指環は疲れるけれども、裏抜きが大きくしてあり その穴の部分に水や手垢が溜まるのは気持ち悪く、長くは着けられない。シンプルで、無垢の金属であることは とても大切な要素だと考えます。

こちらはピンキーリングサイズの展開で、小指、もしくは他の指の中節(第一関節と第二関節の間)にはめて頂けます。指の形状は千差万別なので一概には言えませんが 第一関節をギリギリ通過した場合、中節でも落としにくい重さに仕上げております。
K14YellowGold/silver925の2種展開、仕上げは鏡面仕上げとサテン仕上げをご用意いたしました。
重ね着け出来るよう 片面にダイヤモンド、カボションカットのルビー、サファイヤがセットされている品もございます。
新しい 手(=MANO)との出会いがあれば 幸いです。
 
こちらの"MANO" は 神戸のアンティーク&カフェ 「ali」さまで取り扱って頂いております。ぜひ、お手に取ってご覧くださいませ。
 

: antique & cafe   ali     

   神戸市中央区海岸通4丁目1-11 宮本ビル3階北
                     078-371-2778   12:00~20:00 木曜定休
 
 

 
 
 
 


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