2014年6月26日木曜日

美しい強靭な翼

ソプラノ歌手の森麻季さんのリサイタルに伺いました。
今回は最前列の席、もう、麻季さんの眉の上げ下げも堪能できる場所で歌の世界に浸ってきました。

森麻季さんは日本を代表する素晴らしい技術と表現力とルックスを兼ね備えた歌手。人間の声ってこんなにいろんな表情があるのかと知らされました。
シューベルトから始まりシューマン、モーツァルトと技巧が難しい曲へと進んでいきます。前半のクライマックスはモーツァルトの「魔笛」~ああ、私にはわかる。全ては消え~  私は麻季さんの歌でゾクゾクするのは 少し翳りのある歌。透明感がありキッパリと歌いきるだけではない 行間の余韻がある曲目。それは円熟味の増した芸術家しか伝えられない凄味。
後半のドニゼッティの歌曲、思わず落涙した日本語の歌、本当に素晴らしい時間を頂きました。
麻季さんは 美しい強靭な翼を持った鳥のような人。
また お聴きしたいです。

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