2014年10月16日木曜日

さよならの前には

朝と夜の気温差が10度以上になることで薔薇が咲くと聞きました。
でも今春、200以上の花をつけ、ジャムも沢山作った 美しい透明感のある花びらと
強いオールドローズ香を持つ薔薇「ガートルード・ジュイキル」、その花は
もう秋には咲くことはありません。

毎年、50くらいしか咲かないこの花が なんでこんなに咲いたのか、
その時には気づきもせずに、せっせと花を摘んでは楽しんでいました。

花が終わって剪定をした3日後、突然、繁っていた葉がぐったりして
あっという間に枯れてしまいました。

窓を開けるとむせ返るような芳香にうっとりして
嬉々として花を愛でていた私は なんて馬鹿だったのだろう・・

さよならの前には、いつも最後のご挨拶があるというのに。

オリーブ、ミモザもそうでした。
沢山の実が成ったり、溢れるばかりの花を咲かせたり。

お別れの前の最期のあいさつ。
薔薇も人も小動物も、みんな一緒。
美しい記憶を残して去っていくのです。


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