2013年3月10日日曜日

マリーアントワネットの愉しみ

前回のブログでルイ16世の鍛冶仕事について書いたけれど、その錠前は見当たらない。しかし、マリーアントワネットに贈った懐中時計のねじ巻きは現存する。この金とラピスラズリの作品、ルイ16世のセンスがいかに洗練されていたかが伺える。
去年、マリーアントワネット展で展示されていたらしい。このラピスラズリ、天体を思わす半球で地味ながら知性的な彼の性格を偲ばせる。このネジ巻きにチェーンかベルベットのリボンをつけ そっと取り出してネジを巻く、なんとも美しい光景・・・

そして次に気になるのが マリーはどんな時計を持っていたか?
それが これ。ブレゲの時計。(数種類所有)
 
 
  なんという機能美!!!この時代にこんな繊細なメカが作られていたなんて。
天才時計師ブレゲをバックアップしたマリーも素晴らしい審美眼。本物の美しさは
贅沢に育った本物の貴族によって守られ育てられる。
この時計を見る限り マリーのドレスにはそぐわないくらいハンサムな時計たち、
愛人のスウェーデンの貴公子フェルゼンも愛用していたとか。その時計のネジ巻きを作るルイ・・なんとも切ない話ではある。


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