一つは金属から削りだす昔ながらの彫金、もう一つはロストワックスと言われるロウを削ったり溶かしながら成型したものを金属にしていく技法。
BOCCAは主にロストワックス技法ですが、ケースバイケースでどちらの手法も取り入れながら作っています。
というのもそれぞれに長所・短所があるからなのです。
例えば 融点の問題。
全く金属同士をロウ付けせずに成型したのであれば問題ないのですが、ガラスの粉を溶かした液につけて白く仕上げる技法などは高温になるため、接合部分が溶けてしまう場合があります。反対にロストワックスでは収縮率が読めなかったり、隠れた部分がキャストできない事もあります。
常に色んな道を想定して 様々な技法を組み合わせていく、というのが現代の作り手の一般的な技法ではないでしょうか。
長い時間をかけて作ったものが、やっぱり強度の面でダメな時もあります。
失敗は有難い経験と思い また進む、という事の繰り返しです。
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