2013年1月3日木曜日

新しい春を迎えて。

                            
         

       
 
新春を迎えました。今年もどうぞ 宜しくお願い申し上げます。
お正月の楽しみは秘蔵の(?)古伊万里の器を使うこと。毎日 使っている染めの古伊万里はあるけども 錦手はお祝い事にふさわしいので 一年に数回の登場となります。
 
 
10年以上まえ、近所の骨董屋さんに通い、いろいろ教えて頂いた時期がありました。
器の音、時代特有の柄、用途・・それは奥深い世界で面白く、どんどんハマっていきました。
当時、タコ唐草やベロ藍といわれる雑器を日常使いするのが流行っていたけども、私は元禄の錦手の 職人の筆遣いや呼吸が伝わるような線と、儚く溶け込みそうな藍と、物静かな金彩に惹かれ、折に触れ今も集めています。 その中で、たっぷりした大きさの 松が描かれた蓋ものの器が、正月早々トム猫に襲撃され割れてしまいました・・・!蓋の器をいくつか涼しい部屋のテーブルに置いていたのですが、さすがはトム、中にゴマメが入っている器を見定めて、テーブルから落とした模様。悔しいから 金継ぎしよう、と置いてありますが、トホホです。
 
 
その骨董屋さんは 当時50代の女性でしたが、今は京都四条の骨董街に店を構えておられます。
1歳くらいだった幼い息子を連れ、足しげく通う私に何か気迫を感じたのでしょうか、その人が時々「あなたは 将来、自分で何かする人だから」と言ってくださった言葉が、ずっと心に残っています。人との出会いは面白いです。今年も よい出会いがありますように・・・
                   

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